いつも、Sto製品をご用命いただき、ありがとうございます。
昨年からご紹介している、YKK不動産株式会社殿が再開発を進めている『パッシブタウン黒部モデル』ですが、この第3期街区が、「日経アーキテクチャ6/8号」に紹介されました。「住宅特集 省エネ義務化を追い風に」の5番目の事例として紹介されており、なんと表紙の写真にも使用されています。毎号、表紙に取り上げられるのは、掲載されている記事の中でも象徴的なプロジェクトです。

日経アーキテクチュア 2017年6月8日号
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldnad/15/170608/
古い社宅をパッシブ化して再生
case5 パッシブタウン第3期街区J棟(富山県黒部市)
鉄筋コンクリート造の家族世帯向け社宅を、単身者向けの賃貸集合住宅に刷新。躯体全体への外張り断熱施工などにより、築30年の建物に現代的な温熱環境を与えた。熱橋となる既存バルコニーを切断・撤去するなど、様々な取捨選択で居住空間の質を高めた。
(以上、日経アーキテクチャHPからの引)
このJ棟の概要は、以下のとおりです。
パッシブタウン 第3期街区建設計画概要
https://www.ykk.co.jp/japanese/corporate/g_news/2016/20160516.html
工事概要
名称
パッシブタウン第3期街区工事
所在地
富山県黒部市三日市4016番地
施主
YKK不動産株式会社
設計
キーアーキテクツ株式会社
株式会社プレイスメディア(ランドスケープ)
施工
松井建設株式会社
総事業費
約11億円
工期
2016年6月~2017年6月(予定)
建築概要
建築用途
複合型賃貸集合住宅
構造
鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) (1987年竣工)
敷地面積
4,871㎡
改修内容
既存躯体を活用したリノベーションモデル
階数
J棟(地上4階)、K棟(地上3階)
総住戸数
36戸(フラット:28戸、メゾネット:8戸)
駐車場(屋外)
49台
キーアーキテクツは、パッシブハウスジャパンの代表理事でもある森みわさんの主催する設計事務所で、以前から弊社製品を使っていただいています。現在、引き続き隣接のK棟の工事が進行中です。

改修した建物は、いわゆる公団団地タイプの2戸共用階段式の建物です。全国に数多く、このタイプの公共住宅が供給された時期があり、膨大なストック住宅となっています。このストックをどのように活用してゆくかは、大きな社会的な問題です。
弊社でも過去に幾つか同様建物の改修をした経験がありますが、J棟は他と比べると一歩先に行くすぐれた改修事例になったと思います。今後、団地タイプの「リノベーション」工事のお手本となってゆくのではないかと期待しています。
今後ともSto製品をご用命いただきますようにお願い申し上げます。